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Hampton Court Palace

今月から8月半ばまでは夏特有の野外コンサートが時々入ります。この夏第一番の野外コンサートは先週の土曜日にヘンリー8世で有名なハンプトンコートパレス。6月と言っても最近すっかり冬に戻っているイギリス。先週の土曜日はその中でも特に寒く家でも暖房が入ったくらいです。毎年この時期ハンプトンコートパレスでは音楽祭が開かれていて、我々ロイヤルフィルも参加します。コンサート会場の中庭は城壁に囲まれなぜかたとえ暑い日でも風が吹いていて妙に寒く、楽譜を洗濯ばさみで譜面台に押さえながら格闘が続きます。譜めくりの際には一人が洗濯バサミをはずしページをパートナーに渡し、渡されたほうがそのページをまた洗濯バサミで譜面台にくっつける。それをやっている間にめくり終わった残りのページにもう一方が洗濯バサミをつける。これを楽器を持って弾きながらやるのです。パートナーと息のあった連携プレーが必要で、上手くタイミングが合わないとあちこちで弾いていない人続出ということになってしまいます。でも、洗濯バサミをつけないと楽譜が飛んでいってしまい、必ず舞台のどこかでそういうことも起こっていて野外コンサートはそれこそなんでもありのステージになります。木管、金管の人たちはパートナーがいませんから、これを全部一人でこなすのでかなり大変。洗濯バサミつけはずしの時間がなくて失敗して半分ひじで楽譜を押さえながら吹いているような光景もみられます。でも、皆手一杯でだれも助けてあげられないのですが。

しかし、なんと言っても野外コンサートで一番私がイヤなのは寒さ。おまけにハンプトンコートパレスコンサートは社交の場でもあるので休憩が異様に長い(1時間半)!この8年ロイヤルフィルに所属して以来、夏の野外コンサートで寒くなかったためしがありません。先週の土曜も上は3枚も重ね着したその上にコートを着て、下もズボンに厚手のタイツに靴下そしてブーツをはいて挑んだというのに、ここは北極か、という寒さ。手はかじかんで感覚もないのにむりやり動かしているみたいな状況で、鼻の頭も凍り付くように冷たくなりました。プログラムはバッハの組曲第3番、ヘンデルのMusic For The Royal Fireworks(日本語名がわかりません。。。)、そしてビバルディの四季。名曲アルバムみたいなプログラムですが、どれもそれは名曲。これで天気でもよければ場所ともマッチしてなかなか良いのでしょうが、とにかく寒くて寒くてそれどころではない! そんな中でビバルディの四季のソリスト、デービッドギャ○ットは笑顔を振りまき頑張っていましたが。風がぴゅーぴゅー吹いていて、さすがにお城に燃え移るおそれがあるということで、最後の花火は中止。イギリスの夏なんて暑いことの方が少ないのにこういう催しが結構たくさんあって、来るお客さまは気にならないみたいです。イギリス人って変なの。。。

そういう明日も違うプログラムでまたハンプトンコートパレスです。今日の空も相変わらずグレー。明日も寒そう。。。地下鉄ストライクもそのままだし、長い、寒いで三重苦だわ。

by shinko_hanaoka | 2009-06-11 03:05 | ロイヤルフィル  

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