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8月

ロンドンにも最後の夏がやってきて毎日扇子片手に過ごしております。今年はオリンピックイヤーで、日本勢も頑張っていましたね。毎日私も時間のある時には中継を見ていましたが、日本人が優勝したり頑張っていると嬉しくなるもので、普段は自分の国のことやアイデンティティーなるものをそこまで考えることはないのですが、改めて自分は日本人なんだな、と思います。何故なら、、、、21年過ごしているこの国イギリス人が活躍していても別になんとも思わないけれど、日本人が活躍しているのは嬉しくなるから。これ、理屈ではなく本能と同じくらいに自然にあるものなんだなと、今回テレビ中継を見ながら発見しました。祖国と言うのはこういうものなのでしょう。本人、日本語がトンチンカンになろうと、他人様からみたら日本人らしからぬ様相になろうと、これから何十年と外国で過ごし浦島花子状態になっていようと、私は日本人で自分の祖国は日本なんだろうな、と思う。だって、外野席からながら日本のことは心配だもの。例えばオリンピックの日本選手達を見ていても、日本以外の国の人たちのmind settingやattitudeを曲がりなりにも日常生活、仕事、政治などを通して見て来ている私には気が気でないのだ。それは日本という国の行く末に関してもね。願わくばこの海千山千の、こちら側からは思いもよらない事がいろいろな人の思惑によって動くこの世界で日本が知恵を振り絞って独自の方法で生き抜いて欲しい、と思う次第である。。。

さて、自分のことに話を戻すと、英国ユーロ離脱やアメリカ大統領選など今年はいろいろな事が周りでも起こっていますが、私もブリクシット直後に14年間所属したロイヤルフィルを辞職し、ただいまアメリカ移住に向けて準備を進めています。ご報告が突然で唐突なようですが、私にとっては自然な流れでここ数年このような変化の予感はあり、サバティカルを皮切りにようやく現実化しつつあります。

人生の流れは不思議だと思う。自分が決めているようで決めているわけでもなく、行き先が決まっていないようでいて、決まっているような。私の祖国は日本でも、まだまだ寄り道をしながら放浪するのが私に与えられた道みたいである。これからまた、新しい国、新しい人々、新しい文化の中で沢山学びます。日本、英国それぞれ約20年過ごしましたが、今回も七転び八起き、そして9回くらい転んだところで次の20年目を迎えるような気が。そしてその時、我は何を思い何を見ているぞ。

新しいスタートです。

by Shinko_Hanaoka | 2016-08-26 01:59  

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