ダイヤモンドか、ルビーか、ガラスか

サバティカルなんて威勢良く始めてみたものの、考えてみると先立つモノが。。。!?というわけで懐が心細くなるとちらほら仕事もしているゆる~い私のサバティカル。とは言え、とにかくあるのは自由と時間。先週は立て続けに友人のコンサートに行ってきました。こんなことフルタイムで仕事してた時は出来なかったなー。

先週半分くらい仕事したBBCで時々会うコリンに”最近何やってるの?”と聞いたら”僕あさって僕のやってるチェロトリオがヘンデルハウスでコンサートするよ”と言うので”行く行く”と言って行ったのが第一弾。このコリンというのは私のBBCトラ仲間のお気に入りの一人で私より15歳くらい年下なのだが、才能がなかなかあって野生児なので気が合ってよく話すのだ。毛色のちょっと違う彼は作曲家兼チェリストでいつもいろいろ変わったことをやっているのである。Handel House Museumというのはロンドン中心地のど真ん中ボンドストリート近くにあるヘンデルがずっと暮らし音楽活動をして、そして亡くなった彼の家である。ヘンデルハウスにも行ってみたかったし、コリンの演奏も聴いてみたかったし、彼がどんな風にチェロ3本のために編曲するのか(今回は現代曲とルネッサンス音楽のミックスチャーで、いつもチェロ3本用に作曲された曲以外の曲は全部彼ともう一人のチェリストが編曲するらしい)聴いてもみたかったので出掛けることにする。30人のお客さんがきちきち入るくらいの小さな会。ルネッサンス音楽で始まる。最初の3秒で思う事。楽器が良かったらいいのになあ&もっと魅力的になるのになあ。音のピュアさや音程が純正律でつーんと響くその響きのよさが勝負なルネッサンス音楽にはこもった輝きのない音色ではなく、やはり艶やかなオールドイタリアン楽器の音がよく似合う。それ、まず残念。でも現代曲は逆にとても面白かった。そして、コリンの真面目にチェロ弾いている顔も初めて(!?)拝見。コリンは思った通りナチュラルプレイヤーでセンスもよく身体能力が優れていることを改めて確認。でも、特に引き込まれもせず、感動もせず。ふむふむ。

その数日後今度はもう一人の知り合いのチェリストがナショナルギャラリーで昼間弾く、というので聴きに行く。この人は日陰のソリストね。日陰、と言うのはこの人すごく才能&実力があるのだけれど、なかなか浮かばれず大きな活動が出来ず50代に至っているの。シベリウスの小品で始まる。最初の3秒で思う事。おー、やっぱり違うな。この人やっぱりソリストだわ。何が違うって、なんだろう、そうね、確かな技術の裏付けと共に全ての音が吟味されていて、だから彼から出てくる音楽がスペシャルなんだな。目を逸らさずにはいられないっていうのかな。これは、そうでないものとは似ているようで全く異なるものなのだ。

ダイヤモンドもルビーもガラスも砂浜に転がっている奇麗な貝殻も、全てそれぞれの良さがある。でも、ダイヤモンドは紛れもなくダイヤモンドなのだ。そしてダイヤモンドはやっぱり他の石とは違うのである。

んなウンチク言っとらんで、自分はなんなんだっていう話だが。。。
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by Shinko_Hanaoka | 2015-11-24 02:22  

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