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アゼルバイジャン2

シルクロードの街shekiへの旅は街自体がどうの、というより行き帰りの道中がなかなか楽しかった!

まずはバスに乗り込み、片道2時間ほどの道中でアゼルバイジャンの田舎道を走ることひとしきり。その光景はテレビのドキュメンタリー番組に出てくるような風景で、道には牛、ロバ、アヒル等誰に連れられるわけでもなく勝手に歩いていたり、道ばたになっているブラックベリーを子供達が集めて売っていたり、そんなゆったりとした外の眺めをルールもへったくれもないような猛烈に運転されるバスの上から見ているのが何か、一番新鮮でinspiringでした。

アゼルバイジャンは紅茶カルチャーで紅茶がおいしい。お茶に必ず添えられる自家製のジャムやローズシロップなども、暑い中歩いた後オアシスのような場所でいただくと一気に生き返るような気持ちになるものです。

2日目のオフは7人グループで果敢にも言葉も通じない現地タクシーを利用して滝を見に行く事に。アゼルバイジャンのような国では生まれてこのかたみたことのないようなむかーし昔の車種が主流に走っていて、この日のタクシーもラーダというそれこそ映画でしかみたことのないような車。滝はたいしたことなかったけれど、その後タクシーが迎えにきてくれるまでそこいらをぷらぷらうろついた際、現地の家族がたまたま外でごはんの支度をしていて彼らが振る舞ってくれたラムの串刺し、そして貧しいながら感動的な笑顔に満ちあふれる大家族達、その後まだ時間があってうろうろした静寂の野原、まるで100年前にタイムスリップしたような人々の生活ぶりや風景等が何よりも印象に残りました。

3日目のオフは山にハイキング。別に道順や地図があるわけでもなかったのですが、とりあえず山に向かって歩き出した私たち。1時間もしないうちにロシアの国境にぶつかってしまいその先はパスポートがないと通してもらえないことに。その国境の少し手前に小さな屋外のカフェ、というかレストランみたいな場所をみつけて(カフェと言っても、皆さん想像するようなカフェではありません)、ちょっと早いけれど休憩。と言っても昨夜のゲスト達の食べ物やお皿がそのままほったらかしにされたまま、だーれもいる様子がありません。でもそこは崖の上に位置し、山の眺め、下に流れる河の眺めが最高。とにかく一服することにしました。そうこうしているうちに今まで寝ていたらしいお店のオーナーが出て来てお茶の支度をしてくれました。その後、どうしても山に上ってみたかった私たちは(ちなみにこの山はクマもいればオオカミもいる、そしてイノシシも)下に見える河を渡って向こう岸に行けば検問がなくてそのままハイキングが続行できるのでは、ということになり、とりあえず崖をおり、急流の河を浅瀬を探し渡る事になりました。しかしこの河、濁流の上、かなりの急流。どこが浅瀬なのかも渡ってみないとわからないという、かなり冒険に満ちたものでスリル満点。皆子供時代に戻ったようにはしゃぎながらadventureに満ちたハイキングが始まりました。なんだか面白そうと思ったのか、カフェのオーナーのお兄ちゃんがお店ほったらかしでついて来てくれてなんとか河をわたり、山登り開始。

この22歳のお兄ちゃんが我々にそれはそれは楽しい1日を提供してくれました。彼はスーパーマンみたいで、歌も歌えれば、山の草花のことも知っている。石を遠ーくまで投げる事もできれば、疲れたときにツボを押さえたマッサージも出来る。疲れて一休みした野原では手品までしてくれた。かと思えば足場もないような急な崖を私を抱きかかえ走り降りたり、河をまたもや私をひょいと抱いて渡ったり。そこになんの目的も意図もなく、心洗われるような山での9時間を過ごしました。その彼の魅力には誰もが虜になり(男性陣も含め!)、私もあと20年若かったらこのままアゼルバイジャンに残ったな、などと思ったものです。

そんな合間にちょっと(!?)仕事をして、メインははっきり言ってこの3日間のオフと言って過言ではないようなツアーでしたが、こんなツアーも珍しく皆満喫。去る日はああ、もうちょっといたいな、なんて思ったものの、ロンドンに帰って来てしまうとあっという間にEnglandに溶け込み、つくづく人間って都合よくできてる、と思います。

アゼルバイジャンの後、数個のレコーディングを終え、昨日はロイヤルアルバートホールでBBC主催のプロム。今日は夜のフライトでこれから上海1週間です!

by shinko_hanaoka | 2010-08-16 00:57  

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