また、、、ケガ!

ぼーっとしている矢先何故か頭上からモノが落ちてくる。

2年前の右親指骨折のときもツアー中ぼーっと飛行機から降りるのを待っていたら頭上からスーツケースが落ちて来て、今回はぼーっと歩いていたらベッドが落ちて来た。今回も海外ツアー中でBBCとスペインはグラナダへ行ったホテル内でぼーっと廊下を歩いていたら2、3メートル先に立てかけてあった移動中のベッドが鉄のフレームごと急に倒れて来てフルスピードで私の右腕に落ちて来たってわけ。骨に異常がないことはわかったものの腱や筋肉を打撲していてお皿一枚持ち上げられずその日のアルハンブラ宮殿内でのコンサートは弾けず夜空の下観客席で過ごしました。

本当はすぐにその後ロイヤルフィルとメキシコツアーのはずでしたが、さすがにコップ一杯の水を持ち上げるのも痛いのでは行っても意味がないのでキャンセル。

昨日知る人ぞ知る気功の先生に治療をしていただいたらあっという間に良くなりました。この先生は本当にすごいのだけれど、実際治療していただくとその効果にびっくりする。というわけけで、また降って湧いた束の間のお休みを満喫することとしましょう!今回は1、2週間で本当に束の間だけれどね。。。!
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# by Shinko_Hanaoka | 2014-07-10 19:27  

ご無沙汰しました

前回のブログから2ヶ月以上経ってしまいました。4月はツアー三昧で疲労困憊。とにかく移動、空港、駅、会場のローテーションでまともな食事をする間もなくどこかの売店で買ったサンドイッチを食べ続けた一ヶ月でした。5月に入ると月半ばのリサイタルに向けて準備が始まりこれまたてんてこ舞い。その昔学校を卒業してからイギリスではロイヤルフィルの仕事がフルタイムであるのでソロ活動は全くしていなかったのですが、ご縁あってメイフェアのプライベートクラブで毎月やっているリサイタルシリーズのお誘いを受け、ロンドン初のリサイタルとなりました。聴衆の方々は皆さん音楽好きで楽しんで聴いてくださるのが嬉しかったです。

そして今月はまたオケの仕事に戻り季節労働者のように恒例の夏のBBCの仕事も始まりました。昨日は友人の招待で葉加瀬太郎さんのコンサートに行ってきました。彼はしばらくこちらに本拠を置き、日本へ仕事をしに戻るという形をとってきたようですがこれからまた日本に本拠を戻されるのでロンドンで最後の公演、というようなふれこみで”エンターテーメントとはなんぞや”ということを知るため楽しみに行ってきました。

Be yourself. 

こうでないといけない。葉加瀬さんはイギリスで思ったように活動の幅を広げていけなかったことも日本へ帰られる理由の一つのようですが、それはこういうことなんだと思う。自信をもって自分の人生を生き、自分を表現出来なければその人というものがそこで活きない。そこに初めて人は評価を与えだすわけだから、そうでなくては人もモノもついてこない。人のことはさておき自分のこと、である。最近一言で自分の気持ちを表すと、つまらん。この一言に尽きる。とにかくつまらん、のよ。何がつまらんって、私はBe yourselfという仕事もしていなければ多くの時間を費やす同僚ともいろいろな意味でかなりの隔たりを感じる。そういうのって本当につまらんよね。今まではいろいろと経験したり見せてもらったこともあるしそういうちょっとつまらんのもそれはそれで良かったけれど、爆発的にそれがいやになりつつある。借りてきた猫、には限界があるということだ。42歳にもなって借りてきた猫をやっている場合じゃないのである。

現在、お尻に火がつきながら悩み中。とかなんとか言っても明日もBBCへ行くし、ロイヤルフィルとメキシコにも行きます。でもそれはそれ、これはこれ。私の将来や、如何に!?
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# by shinko_hanaoka | 2014-06-22 20:58  

引越し

怒濤のような3月でありました。

引越は前のフラットの大家さんがそのフラットを売りに出したい、ということで余儀なくされ自ら進んで引越そうと思ったわけではないけれど結果的にはハッピーな移動となりました。

2月末までに引っ越さなければいけなかったので1月末アメリカツアーから帰って来てからすぐに物件探しを始めましたが、冬の暗く寒い季節も手伝ってかめぼしい物件見つからず。。。ちょっとそろそろヤバいんじゃないの、と思い始めてきた頃に出て来たこの物件。どの都市でも同じかと思いますがロンドンの不動産状況の回転は売買も賃貸も非常に早く、良い物件は数時間のうちに人手に渡ってしまいます。この物件もまだ市場に載る前に懇意にしている不動産屋さんが知らせてきてくれてタッチの差でしんこ&しんこ'sパートナーチームが他を出し抜いてゲットしたものです。というわけで私は自らの目で確かめることもないまま決めることとなりました(仕事がどうしても抜けられなくて代わりにパートナーに速攻一人で見に行ってもらった)。そのエリアの物件をいくつか見たりネット上での検索も経験を積んでくると見込みのありそうな物件とそうでもない物件の選り分けはある程度出来るようになってくるものですが、最終判断はやはり実物を見てみないとわからないもの。とは言ってもそんな悠長なことを言ってられないときも、ある。写真やら物件の説明などをレコーディングの合間にiphoneでちらちら見ながら検討した後パートナーの“多分良いと思う”という一報を受け、よっしゃもうこれっきゃない!と思い”Take it"と彼に頼み大家さんの指定賃貸価格で合意、家賃2ヶ月分のdepositを即日支払い他の書類も全て数日以内に揃えるということでこれ以上他の人には内見させずマーケットからも取り外してもらうことを取り付けました。日本の賃貸事情はよく知りませんが、こちらでは賃貸価格を値切ることは当たり前、でもその逆も当たり前。とにかく絶対にその物件が欲しいと思ったら手段を選ばずで確保するために指定賃貸価格以上をオファーしたり、現金で6ヶ月分前払いする条件を出したりします。後から聴いた話しこの物件も欲しい人が殺到しており、中には敷金に加え指定賃貸価格以上+1年分前払いをオファーした人もいたそうですが、実直で真面目そうな感じがする私のパートナーをその物件担当不動産屋さんが気に入って”あなたにする!”と決めてもらえたようです(と、その不動産屋さんが後で言っていた)。本人の努力とは全く関係ないが、お手柄である。

しかしここでめでたく引越し&ニューライフが滞りなく始まりました、とはいかないのがいい加減大国イギリス。契約書の交換などでも道はなかなか長かったのですが、なんとか引っ越しに漕ぎ着けたその後もまあ長い道のりでした。初日からお風呂の水は出ないわ、いくつかのドアは閉まらないわ、皿洗い機は壊れてるわ、マイクロウェーブは取り付け棚から落っこってくるわ、水道ポンプが地鳴りのような音をたてるわ、これぞイギリス。。。最初の3週間はこっちだって連日仕事で忙しいのに毎日修理のおじさん達と過ごし、未だ新品なはずの金庫も使えないまま。今日も不動産屋がやってきてずさんなinventory check(入居前&後にプロが物件の状態も逐一チェックする)の調書に関する訂正やら話し合いがあり、まだこれから大工さんも入ったりするようです。

キレそうになること数知れず。。。

にも拘らず不思議と落ち着く居心地のよいこのフラット。パートナー曰く”ここ、最高に良い別荘宅なんだけど、蚊がいるんだよねえ、って感じだね”。そう、気分良く過ごしているというのにいつもどこからか蚊がきて邪魔されて疎っとおしい。でも良い所なんだよねえ、と言ってそのまま居てしまうようなフラット。これから先も蚊は絶え間なくやってくる気もするけれど、楽しい夏を過ごせそうな予感がします、、、

た、ぶ、ん。
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# by Shinko_Hanaoka | 2014-04-01 02:58  

サバイバルツアー

大変遅ればせながら新年のご挨拶申し上げます。皆さんにとってハッピーな年となりますように!

さて、私は昨年12月日本からロンドンへ戻って以来ツアー三昧の日々を過ごしていました。ロンドンに戻ってすぐ、クリスマス前にまず3日間の短いロシアツアー。やっと日本からの時差が戻って来たところにまた4時間逆戻りで、私は3日間頑なにロンドン時間を守り自由になる午前中は寝ていたのでせっかくの初めてのサンクトペテルブルグにもかかわらず観光はほとんどなし。とは言うものの着いたその日の夜街を歩き回りその空気だけは嗅ぎ取ってきました。さすが芸術の都だけありモスクワと違って自由の匂いがしてその自由さが我々外国人には安心感を与えます。街の建物全てが美術館のようでエルミタージュ美術館もその一部にありました。ホテルの近くの小さいスーパーで1個50円くらいで売っていたキャベツのピロシキがすごく美味しかった。お店の人とは言葉がお互い分からないから自分でも何を買ってるのかわからずとりあえず買ってみた代物がおいしくて毎日何個も買いに行ってしまいました。が、何故かそのピロシキを食べるとその度にお腹が痛くなる。微妙に心配ではあったもののお腹を痛くしながらまた次の日も買いに走る私でした。

その後束の間のクリスマス休暇後年末年始にかけて1週間の中国ツアーでアジアへまた逆戻り。この後に3週間のアメリカツアーを控え誰一人として行きたくなかったこのツアー。新年を同僚と迎えました。お互いに”新年を同僚と迎えるなんて最悪だよね。ま、クリスマス一緒じゃなかっただけマシか!?”などと言いながら全員ずっと時差ぼけのまま1月2日イギリス帰国。最近中国ツアーが多くて皆食傷気味。私は大丈夫なのだけれど、あそこに行くと皆必ずお腹が痛くなる。それに昼間お天気にも拘らず空気汚染で大気がよどみ日光がその中に交じって妙なオレンジ色のような灰色のような空気の中にいる、というのも我々には抵抗があります。

そして中国からイギリス帰国数日後すでにどの時間帯で暮らしているのかわかなくなってる中、3週間のアメリカツアーへ出発。最終ラウンドスタートです。

2年に一度の1月の4週間アメリカツアーはいつもフロリダから入って東部を徐々に北上。その後中部に移りその辺りをうろうろした後西部へ移動して西部を南北うろうろしてから最終的にサンフランシスコかロスからロンドンに飛ぶ、というのがパターン。今年はフロリダがなかったので1週間短く3週間となりニューヨーク近辺から始まりました。ほぼ毎日移動、リハーサル、コンサートを繰り返す。これ、結構キツい。今回のツアーでは何度も”この仕事、長くはやっていられないよな”と思いました。インディアナからカンザスシティへの移動日。飛行機の故障で立ち往生。な〜んにもないインディアナポリス空港で朝7時から9時間待ちぼうけの末やっと半分がカンザスシティ行き飛行機に乗れることに。運の悪かった残りの半分はデトロイト経由でカンザスへ。それでも運の良かった私はカンザスシティー行きの飛行機に乗り、カンザスに着いたのが夕方6時前。コンサートスタート夜7時予定。全員大きなスーツケースを引きづりそのまま会場へ。食べるものも時間もろくにないままプロプラムを多少変更してコンサートスタート。残りの半分はデトロイトでの乗り継ぎに間に合わず結局疲労困憊怒り心頭の中夜8時半に会場到着。そのままコンサート後半演奏。そして全員スーツケース引きずって夜中ホテルにチェックイン。こんなのが結構毎日、である。今回のツアーはズッカーマンが指揮者&ソリストであったが、そんな中彼は65歳で自分で8時間運転したあと嬉々として2曲コンチェルト弾いて、指揮もしているのだから尋常ではない。ま、このくらいじゃないと世界を股にかけてはやっていけないんだろうな。そしてメンバーもメンバーでタフに出来ている。こんな毎日の中、こっちはもう生きてるだけで精一杯という感じなのに翌日5時間のバス移動+リハーサル&コンサートを控え舞台裏で”明日朝7時にテニスね”なんていう約束をしているのである。マジでぇぇぇ!!!???

というわけでツアー中何度も”こんなのやってられん!!”と心底思ったはずなのにロンドンに帰って来てみるとあーら不思議、なんか忘れてしまうんですな。あんなに大変だったはずなのに家に帰って来て1時間もしないうちに全てが遠い記憶の彼方へ。でもマジメな話し、繊細な日本人にはこの仕事長くは出来ない、と思う。

これからやっと向こう2ヶ月はイギリスにいられる模様。そして今月は引越であります!
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# by Shinko_Hanaoka | 2014-02-07 01:09  

そして、ロンドンへ戻る

11月28日(木)のリサイタル、お忙しい中お越しくださいましてありがとうございました。新しい弓は少し慣れないところもありましたが、ホールで弾いてみたら単純に音の大きさにおののき(!)ここまで違うとは、と弓の威力に感心しました。自主リサイタルはいらしてくださるお客様、あらゆる形でお力添えくださる方々、家族など、周囲のサポートあって出来るもの。皆様あってのShinkoであります。感謝の一言です。

若いときは何かやることに意義があったり挑戦することにも意義があったりするけれど、ある程度歳をとってくるとそれだけではイカん。そういった意味で最近私は悩み深い(!?)のであるが、これからさてどうするのか今回のリサイタルでも考えさせられております。本当はアルゲリッチくらいでなければ人前で弾いちゃイカんのだ。でもそれを言っちゃあおしまいよ、ということで私を含めたくさんの音楽家があんな形でこんな形で弾き続けているわけだけれど、でもそれじゃイカんのである(あくまで私的には)。

今年少し仕事を減らしてオーケストラの仕事以外のこともした結果、イギリスでは教会のランチタイムコンサートなんかも出来て楽しかった。そのときに、ロイヤルフィルで過去10年必死に走り学び感じひとサイクル終わったように、次の10年で今度はオケ以外でチェロを弾く形で必死になってみたい、とふと思った。ただ、そのために持っている自分の才能の比例しなさを思うと非常にがっかりするし意欲も多少そがれるのであるが。失望とはこのことだ。

イギリスに戻る飛行機の中で見ていたドキュメンタリー番組の中でベートーベンの交響曲の短調の2楽章が使われていてその音楽がひどく心に迫った。ガッティの音楽を思い出した。あの人も音楽をするために天から遣わされた数少ない一人で、そういう人たちから出てくる音楽は原点へそして純粋な真実へ連れ戻してくれる。そうやりたくても能力不足で出来ない自分に、そしておそらく同様の他の多くの人たちにもそれを共有させてくれて、またそれでもそこを目指したいと思わせ勇気を与えてくれる温かさと寛容さを持っている。

ロンドンは私をいつも”普通”に戻してくれる。景気のようなものとは関係なくずっと同じ暮らしを続ける人たちが上にも下にもたくさんいるこの国には、harsh でdryなところもあるけれどずっと変わらぬ何かがあり、”全ての人たちがそのままでよい。生きたいように生きてよい”という寛容さがある。だからロンドンにいて寂しいと感じることはない。なんにもなくともここでは寂しくも大変でもないのだ。そう、だから私も欲しいだけの才能がなくても能力が足りなくても希望を捨てきらず真実を見て、まだ歩いていけるかも&歩いて行っていいのかも。
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# by Shinko_Hanaoka | 2013-12-05 00:17