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サバイバルツアー

大変遅ればせながら新年のご挨拶申し上げます。皆さんにとってハッピーな年となりますように!

さて、私は昨年12月日本からロンドンへ戻って以来ツアー三昧の日々を過ごしていました。ロンドンに戻ってすぐ、クリスマス前にまず3日間の短いロシアツアー。やっと日本からの時差が戻って来たところにまた4時間逆戻りで、私は3日間頑なにロンドン時間を守り自由になる午前中は寝ていたのでせっかくの初めてのサンクトペテルブルグにもかかわらず観光はほとんどなし。とは言うものの着いたその日の夜街を歩き回りその空気だけは嗅ぎ取ってきました。さすが芸術の都だけありモスクワと違って自由の匂いがしてその自由さが我々外国人には安心感を与えます。街の建物全てが美術館のようでエルミタージュ美術館もその一部にありました。ホテルの近くの小さいスーパーで1個50円くらいで売っていたキャベツのピロシキがすごく美味しかった。お店の人とは言葉がお互い分からないから自分でも何を買ってるのかわからずとりあえず買ってみた代物がおいしくて毎日何個も買いに行ってしまいました。が、何故かそのピロシキを食べるとその度にお腹が痛くなる。微妙に心配ではあったもののお腹を痛くしながらまた次の日も買いに走る私でした。

その後束の間のクリスマス休暇後年末年始にかけて1週間の中国ツアーでアジアへまた逆戻り。この後に3週間のアメリカツアーを控え誰一人として行きたくなかったこのツアー。新年を同僚と迎えました。お互いに”新年を同僚と迎えるなんて最悪だよね。ま、クリスマス一緒じゃなかっただけマシか!?”などと言いながら全員ずっと時差ぼけのまま1月2日イギリス帰国。最近中国ツアーが多くて皆食傷気味。私は大丈夫なのだけれど、あそこに行くと皆必ずお腹が痛くなる。それに昼間お天気にも拘らず空気汚染で大気がよどみ日光がその中に交じって妙なオレンジ色のような灰色のような空気の中にいる、というのも我々には抵抗があります。

そして中国からイギリス帰国数日後すでにどの時間帯で暮らしているのかわかなくなってる中、3週間のアメリカツアーへ出発。最終ラウンドスタートです。

2年に一度の1月の4週間アメリカツアーはいつもフロリダから入って東部を徐々に北上。その後中部に移りその辺りをうろうろした後西部へ移動して西部を南北うろうろしてから最終的にサンフランシスコかロスからロンドンに飛ぶ、というのがパターン。今年はフロリダがなかったので1週間短く3週間となりニューヨーク近辺から始まりました。ほぼ毎日移動、リハーサル、コンサートを繰り返す。これ、結構キツい。今回のツアーでは何度も”この仕事、長くはやっていられないよな”と思いました。インディアナからカンザスシティへの移動日。飛行機の故障で立ち往生。な〜んにもないインディアナポリス空港で朝7時から9時間待ちぼうけの末やっと半分がカンザスシティ行き飛行機に乗れることに。運の悪かった残りの半分はデトロイト経由でカンザスへ。それでも運の良かった私はカンザスシティー行きの飛行機に乗り、カンザスに着いたのが夕方6時前。コンサートスタート夜7時予定。全員大きなスーツケースを引きづりそのまま会場へ。食べるものも時間もろくにないままプロプラムを多少変更してコンサートスタート。残りの半分はデトロイトでの乗り継ぎに間に合わず結局疲労困憊怒り心頭の中夜8時半に会場到着。そのままコンサート後半演奏。そして全員スーツケース引きずって夜中ホテルにチェックイン。こんなのが結構毎日、である。今回のツアーはズッカーマンが指揮者&ソリストであったが、そんな中彼は65歳で自分で8時間運転したあと嬉々として2曲コンチェルト弾いて、指揮もしているのだから尋常ではない。ま、このくらいじゃないと世界を股にかけてはやっていけないんだろうな。そしてメンバーもメンバーでタフに出来ている。こんな毎日の中、こっちはもう生きてるだけで精一杯という感じなのに翌日5時間のバス移動+リハーサル&コンサートを控え舞台裏で”明日朝7時にテニスね”なんていう約束をしているのである。マジでぇぇぇ!!!???

というわけでツアー中何度も”こんなのやってられん!!”と心底思ったはずなのにロンドンに帰って来てみるとあーら不思議、なんか忘れてしまうんですな。あんなに大変だったはずなのに家に帰って来て1時間もしないうちに全てが遠い記憶の彼方へ。でもマジメな話し、繊細な日本人にはこの仕事長くは出来ない、と思う。

これからやっと向こう2ヶ月はイギリスにいられる模様。そして今月は引越であります!
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by Shinko_Hanaoka | 2014-02-07 01:09