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Robin Gibb

かのロックバンドBeeGeesのRobin Gibbはタイタニックに一生のロマンを捧げてきたそうです。
奇しくも今年4月でタイタニックの悲劇が起こってから100年を迎えます。
昨年の夏彼が作曲した"Titanic Requiem"という曲の録音を我がロイヤルフィルと行い、先日そのお披露目コンサートが行われました。
彼は現在癌闘病中で、夢にまでみたこの日会場に自ら足を運ぶ事が出来ませんでした。
”レクイエム”と言うようにこの曲はクラシック形式で作曲されて、モーツァルト、フォーレ、ベルディのレクイエムと同様に、合唱とオーケストラそして歌手のソリストという組み合わせでちゃんとKyrie、Libera meなどで構成されています。
その中でRobinがソリストとして歌う曲が最後の何番目かに出てきます。
コンサートでは本人が病室から出られなかったため、録音が流されました。

ロック&ポップとクラシックというのは本当に違うものです。
このレクイエム自体は本人の想いがどうであれ、ノーコメントとしか言いようがなく、弾いている私たちクラシックミュージシャンはずいぶん辟易とさせられました。
でも、彼の歌声"Don't Cry Alone(Titanic Requiem 2012)"の録音が流れたとき私ははっとし、心を一気に掴まれたような気がしました。

ロックとクラシックの感動のツボは本当に全く違うところにある。
ロックは魂なのであります。
クラシックに魂が必要ないと言っているのではなくて、もっと他にスタイル、技術、理論いろいろな美が揃わないと魂の表現が可能ではないクラシックと違い、ロックはその人の生き方そのものの1本勝負。
(どちらにしても厳しいが。そこまで到達するのは)

”Titanic Requiem”は???だけれど、Robinはとにかくタイタニックに取り憑かれていてレクイエムを作りたかったんだから、それはそれで趣味という事で良しとしよう。
それとは別に彼はすごいロックンローラーです。3分もしない時間の中、シンプルな言葉とシンプルな和音、メーロディーだけで人々の心を鷲掴みにするのだから。

私はBeeGeesのこともRobin Gibbのこともよく知らないけれど、いろいろな意味で又あらゆる意味で、中途半端でないすごい生き方をしてきた人なのだろう。。。
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# by shinko_hanaoka | 2012-04-13 00:05 | Trackback | Comments(0)

イースター

今日はイースターのgood Fridayです。
この日は毎年ロイヤルアルバートホールでヘンデルのメサイアのマチネがあります。
ヘンデルの重くもなく軽くもない絶妙なバランスとup liftingな感じが私は何気に好きで、このメサイアも弾き始めはいつも気分が良くなるものですが、とにかく3時間近く長〜い曲。
同じような感じの繰り返しということもあり、必ず途中で目と頭がグルグル回り始め、永遠に続くかのような気分になるものです。
今年もご多分に漏れず気が遠くなるような後半1時間半でしたが、毎年同じように気が遠くなりながら弾く事も含め、”季節もの”というのはなかなか良いものです。
ハレルヤコーラスを聴き"Have a lovely Easter!"と同僚と言い合ったあと、まだ明るい空の下ロイヤルアルバートホールを後に家路につく時、春の訪れを感じます。

家に帰ると珍しくパートナーが料理をしていて、今日の夕食はビーフシチューらしい。
羊を食べるイースターランチは日曜のお昼ですが、一足早くイースターフィーストの始まりです!
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# by shinko_hanaoka | 2012-04-07 01:56 | Trackback | Comments(1)

Daniele Gatti

この人の才能はいつみても何年経っても色あせない。

Daniele Gattiはロイヤルフィルの先代音楽監督で、数年前にフランスのオーケストラに移籍以来初めて昨夜ロンドン公演で久しぶりにロイヤルフィルを指揮しました。
この10年のロイヤルフィルの仕事の中でごくわずかなソリストを抜かして彼以外に心底素晴らしいと思った音楽家はいなかった(ロイヤルフィルには予算の関係上そんなにたくさん一流音楽家を呼べないという事情も、あるが)。

最近思うのは今更ながらdetails(詳細)の大事さ。
これが結局ワンランク上に行けるか、またマジカルモーメントをクリエイトできるか否かの違いに繋がるのではないかと思う。
全体という箱を作ることも大事。でも詳細を極める事も大事。この二つが両方ないと感動しない。
当たり前のことだけれど、それが凡人には難しい。

昨夜のコンサートはBBCのライブ録音でラジオ生放送されていてラジオのサイトにいくと後からでも聴く事ができます。
Gattiの素晴らしさは横においておくとして、私自身は弾いていて演奏時に良いという感触がなかったので、
実際はどんな風に聴こえていたのだろう、と興味を持ち帰宅後コンピューターからダウンロードして聴いてみました。
最初の出だしから、がっかり。やっぱりね。。。だってすごい初歩的なことだけれど、バラバラだもん。

道のり遠し、です。ロイヤルフィルも私も。

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# by shinko_hanaoka | 2012-02-08 22:09 | Trackback | Comments(0)

新年明けましておめでとうございます!

2012年が明けました。

新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

こちらでは日本でのお正月のようなものがクリスマス、日本のクリスマスが年末&新年という感じで、年末は家族行事というより、友人とパーティーカウントダウンで盛り上がる、という過ごし方が多いようです。

と言って、私個人的には特に盛り上がるでもなく、何故かクリスマスにはハヤシライスなんか食べていたくせに大晦日になってクリスマスみたいなディナーを食しながらフツーに過ごしていました。

が、ふと気がつくと時計は2012年に向けて30分を切る時間をさしており”そーいえば大晦日になると世界各地の新年の花火ってのがテレビでやってたな”と思い出し、世の中の人々がどんな風に過ごしているのかというのも見るついでにテレビをつけました。去年のフランスの花火がとってもセンスよくさすがフランスだな、と思ったのを思い出し是非今年もフランスの花火を見たい、と見始めたもののいろいろ用事をしながら流し見していたのでどうやら見落としたよう。でもそのかわりに新年きっかりに始まったロンドンの花火はじっくり見ました。

結論を言うと、イギリス人は本番に強い。

今年の花火はオリンピックやエリザベス女王のDiamond Jubileeやらイギリス/ロンドンにとっては大きな年ということで、ずいぶん豪華で気張って行ったようです。

こういうチームプレーというか緻密な作業と計算が凝縮された作業を日本人がやるというと、まあ、普通にちゃんと出来るんだろうな、と思いますが、普段どのプロフェッションを見ても”ほんとに大丈夫かいな”というか”もうちょっとまじめにやれよ”と思う場面がほとんどのゆるゆるイギリス人。でも、この普段ゆるゆる&よれよれイギリス人がいざとなると意外とちゃんと仕事をするから驚き。

これはオケでもそうなんですが、ひとりひとりは”こんなんで大丈夫なんか?”という人材だったり、本番直前のリハーサル(それもまったく準備不足なリハーサル)で”あーあ”的でも、何故か本番ではそれなりに上手く行っている、又はかなり上手くいく、というパターンがほとんど。

ある意味緩いところとしめるところのバランスが上手ということなのかもしれませんが、あの11分間の豪華花火の出来には感心しました。やっぱり、イギリス人は本番に強い!

そして、明日からは約一ヶ月のアメリカツアーです。だれ一人楽しみにしていない過酷なツアーですが、最初からあらゆる面で最低ラインを予想していくと、意外と楽しく過ぎて行ったりするものです。

"Expect nothing"。これ、ロイヤルフィルにはかかせない生活の知恵です!?

それではまた2月に!

# by Shinko_Hanaoka | 2012-01-01 23:36 | Trackback | Comments(0)

リサイタル

12月5日(月)トッパンホール花岡伸子チェロリサイタル、お忙しい中お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました! 足をお運びいただいたお客さまをはじめ、このコンサートに向けて力をおかしくださった全ての方々に深くお礼申し上げます。

当日まだお会いしたことのないブログを読んでくださっている遠くにお住まいの方からお花が届き、感激しました。ありがたいことです。

今回はそんな感謝をたくさん感じたリサイタル一連でした。

お忙しい中いらしてくださったお客様、常に変わらぬ様々なサポートを続けてくださる方々、友人、地道で細かい作業を続けてくださったマネージメント、そして、最後に必ず力になってくれる家族。

今目の前にあるものが1年先もあるとは限らない。今ある組み合わせが続くこともありえない。これは誰にとっても等しい事実。そういうものだからこそ、それが何であってもどんなシチュエーションでも、目の前にある事が”今”のbest opportunityなのだと思います。

4週間ぶりに帰ってきたロンドンはすっかり冬景色です。
3日前に大きなツリーが届き、我が家にもクリスマスがやってきました。

皆さん、どうぞ良いクリスマスを!






# by shinko_hanaoka | 2011-12-18 22:18 | Trackback | Comments(2)

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